ONE HUNDRED
MEMORIEs

百人の百年の思い出

No.01

松井 誠一

原宿表参道欅会 理事長

松井 誠一

2020年のオリンピック・パラリンピック開催に向けてまちは大きな変貌を遂げております。特に代々木公園から神宮前、そして神宮外苑では大きな建設や大規模な改修工事が続いております。しかしこの地域では2020年はもう一つの大変大きな年でもあります。それは明治神宮の鎮座百年であり、表参道の誕生百年です。
江戸末期から明治維新を経て大正9年の明治神宮鎮座に至る地域の変遷をたどると、江戸城の西側いわゆる山の手は、次第に整備拡張された軍の施設の西側への移動に伴って、市街地化してきました。そしてそれは今も続いています。
明治神宮の表参道を中心としたまちの変貌の百年を振りかえり、そして次の百年のまちの変化を展望して、未来に躍動する表参道を提案したいと思います。 この節目の年に私たちが表参道を考えるのは、決して未来のデザインではありません。まちは生きております。成長し変化してゆきます。そうした環境の中で表参道がどう柔軟に変化し、人々の要求に応えていけるのか。
そう遠くない未来に自動運転のタクシーが空を飛ぶ時代が来るといわれております。高度成長のための自動車輸送を中心としてデザインされた首都東京の道路網基本コンセプトが変わるかもしれません。しかし人間が歩くための通りは、未来永劫なくならないでしょう。歩くことの快適さを求めて。そんな表参道を夢見ております。