ONE HUNDRED
MEMORIEs

百人の百年の思い出

No.033

平田 晃久

建築家

平田 晃久

冬至の日出ー夏至の日没の軸に一致してまっすぐ伸びる表参道。天体の自然に沿った直線は谷状の地形を横断しながら、100年前に人工的に生み出された神宮の森へと至ります。対照的に谷筋に沿ってほとんど高低差なしに走る明治通り。そしてそれらが交差する神宮前交差点。あるいは、神宮の森からはじまる水の流れに端を発する竹下通り。かつて穏田地区を形成した渋谷川の流れに沿い、蛇行するキャットストリート…。このエリアは人間と自然の交錯をめぐる示唆に満ちています。こうした営みの積層に加えて、自然と人工の接面を新しく見つけていくこと。未来の建築や都市に向かうチャレンジは、こういう場所からこそ生まれてくるのではないか、と思います。