ONE HUNDRED
MEMORIEs

百人の百年の思い出

No.032

山本 宇一

Heads代表/空間プロデューサー

山本 宇一

1963年に東京で生まれ、カメラマンの父親に連れられて幼少期から原宿に来ていました。子供の頃からホームだと感じている街。自分は原宿で生まれ育った方々の次に「原宿っ子」だと思っています。2000年に『ロータス』、翌年に『モントーク』と2つのカフェをオープンして約20年が経ちますが、『レオン』『カフェ ド ロペ』など時代を超えて語り継がれるカフェのある街に出店できたことを、改めて光栄に感じています。

原宿には昔から「看板がなくても人が集まる店」があちこちに存在します。それは人と人、人と店を、目に見えない何かが繋いでいるからだと思います。

この50年においては、街の根底に流れるのは「カウンタースピリッツ」。ヒッピー、ロック、パンク。いつもカウンターカルチャーを拾いながら、メインストリームに対抗し、常に新しいものを生み出そうというムードを持ち続けてきました。

そして、この100年において街の根底にあるのはきっと「明治神宮」の空気。街に集まる人々がどんなに自由だろうと、ときにお行儀が悪かろうと、どこか品があり「粋」という言葉がよく似合う。それは神宮から参道を通って流れる美しい風をみんなが感じ取っているからだと思います。

これからも、明治神宮の支えの上で「カウンタースピリッツ」を持ち続け、時代のスターを生み出し続ける街であってほしいと願っています。